2026-08-04

法務法人テリュン ソン・ドンフ外国弁護士(米国)
来る9月1日、米国ニューヨーク東部連邦地方裁判所で、クーパンのデータ流出事態をめぐる集団訴訟の初の対面事前弁論会議が開かれる。ニューヨーク連邦裁判所の実務上、主要な申立ての前に事前弁論会議を経るのが原則だが、争点が単純な事件では当事者の要請により省略される場合もある。
それにもかかわらず、裁判部が双方の省略要請を受け入れず直接出席を命じたことは、初期段階から主要争点を直接管理するという意志を示したものと解釈される。現在、本件は訴状提出後に被告側が訴えの却下を予告した状態であり、今回の期日を経て本格的な却下申立ての書面攻防へとつながる初期段階に位置している。
今回の期日は双方にとって戦略的な意味が少なくない。被告クーパン(Coupang, Inc.)側は却下申立てを通じて事件そのものを初期段階で終結させる戦略を準備している一方、原告側を代理するSJKP・ナポリ・シュコルニクは今回の会議を通じて裁判部が注目する法的争点を事前に確認し、その後のディスカバリー手続きへとつながる基盤を整えようとしている。
原告側は、被告の却下申立てが棄却された場合、米国民事訴訟の核心的手続きであるディスカバリーが本格的に開始されるとみている。この手続きが開始されれば、内部文書や関係者の供述などを通じて、被告経営陣がセキュリティリスクをいつ、どのように認識し対応したのかが具体的に解明され得る
一方、SJKPは去る14日に裁判所に提出した反論書簡を通じて、被告側が予告した大きく五つの法律争点に対応し、本格的な攻防の口火を切った。まず、事件を韓国の裁判所で扱うべきだという被告の裁判地に関する主張に対しては、代表原告が米国居住者である以上、原告の管轄裁判所の選択権は当然尊重されるべきだという連邦控訴裁判所の判例で対抗した。
続いて、原告らに実質的な損害が生じていないという被告側の主張も反論した。米国のデータ流出訴訟では、実際の金銭的被害が生じていなくても、個人情報が流出して身元盗用や金融詐欺の現実的な危険にさらされたこと自体を損害と認める判例が蓄積されている。これを根拠に原告側の適格性と法的損害を主張した。
また、実際の当事者である韓国法人が欠落しており訴訟を進められないという抗弁に対しては、共同不法行為者のうち一部だけを相手にした訴訟提起も適法だという連邦最高裁判所の判例を提示した。最後に、被告側が却下申立ての書面分量を大幅に拡大してほしいと要請したことに同意する代わりに、原告側の答弁書面についても同一の分量を保証するよう求め、手続き上の衡平性を強調した。
このように今回の訴訟は、単なる個別企業の責任を超えて、グローバルプラットフォーム企業の個人情報保護の水準とデータセキュリティ・ガバナンスが米国の司法手続きでどのような基準で検証されるのかが核心的な争点として挙げられる。今後の却下申立ての結果とディスカバリー開始の可否によって、事件の行方も変わる見通しだ。
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クーパン集団訴訟、実体的真実の解明への第一歩を踏み出す (リンク)全分野 一目で見る
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